春山バックカントリーで実際に使ってみた正直な感想をお届けします。今回レビューするのは、スイスのスキンブランド・POMOCAの「Tour Explore」。パッケージには「BEST VALUE」と書かれていますが、果たしてその実力はどうなのか。実使用を通じてわかったことをまとめました。
POMOCA Tour Exploreの基本スペック
POMOCAはスイスで創業したスキンメーカーで、競技から山岳ツーリングまで幅広いラインナップを展開しています。Tour ExploreはそのラインナップのなかでもBEST VALUE=コストパフォーマンス重視のポジションに置かれたモデルです。
今回使用したのは、新設計の「New Power Hook」が採用されたバージョンです。
| ブランド | POMOCA(スイス製) |
| モデル | Tour Explore |
| ポジション | ベストバリュー(エントリーライン) |
| カラー | イエロー |
| トップフィクスチャー | New Power Hook |
| 付属品 | 収納ケース(ジップ式ポーチ) |
実際に使ってみた:春山バックカントリーでのファーストインプレッション
グルーの粘着力は「ちょうどいい弱さ」
Tour Exploreを使ってまず気づいたのが、グルーの粘着力が他メーカーと比べてマイルドだという点です。
スキンを剥がして収納するとき、また再装着するときの一連の操作がとにかくスムーズ。強粘着タイプのスキンだと、剥がすときに力が要ったり、グルー面同士がうっかりくっついてパニックになることもあります。Tour Exploreはそういったストレスが少なく、テンポよくスキンの脱着ができました。
ただし「弱め」とはいっても滑走中に剥がれるほどではなく、春山の湿雪コンディションでも問題なく保持できていました。これは粘着力が弱いのではなく、「必要十分な粘着力」と表現するのが正確かもしれません。


収納ケースの使いやすさ
付属のジップ式ポーチは、スキンを折り畳んで収納するのに適したサイズ感です。パック内での収まりもよく、出し入れの際に迷わないシンプルな設計は好印象でした。
まだ検証できていないこと
春山での使用のため、ハイシーズンのパウダー斜面でのパフォーマンスはまだ未確認です。具体的には以下の点が今後の検証ポイントになります。
- 急斜面での登りやすさ:急な登りでのグリップ性能
- 低温下でのグルーの挙動:気温が下がったときの粘着力の変化
- パウダーコンディションでのモヘア性能:深雪での雪の付着(クロッギング)具合
これらについては来シーズン以降、北海道の山でしっかり使い込んだうえでレポートする予定です。
現時点での評価
| 評価項目 | ★評価 | コメント |
|---|---|---|
| グルーの扱いやすさ | ★★★★★ | 脱着がスムーズで操作性◎ |
| 装着時の安定感 | ★★★★☆ | 春山コンディションでは問題なし |
| 収納ケースの使いやすさ | ★★★★☆ | コンパクトで取り回しが良い |
| パウダーでの性能 | 未検証 | ハイシーズンに持ち越し |
| コストパフォーマンス | ★★★★☆ | 「BEST VALUE」の名は伊達ではない印象 |
総評
POMOCAのTour Exploreは、スキンの扱いに慣れていないユーザーでも操作しやすい、入門に適したモデルという印象です。グルーの粘着力がマイルドなため、山でのスキン操作にまだ慣れていない方や、バタバタしやすい春山ツアーでのファーストスキンとしておすすめできます。
一方で、ハイシーズンのパウダー斜面や低温コンディションでの実力はまだ未知数。「BEST VALUE」の名を完全に評価するには、もう一シーズンのデータが必要です。今後のシリーズ内比較レビューとあわせて、引き続きレポートしていきます。
まとめ
- グルーがマイルドで脱着がスムーズ、取り扱いやすい
- 春山バックカントリーでの基本性能は問題なし
- パウダーシーズンでの性能は今後検証予定
- POMOCAシリーズ内の比較レビューも予定

